第8回島根県作業療法学会を終えて

「なにを伝えようか?」

何かをする時、常にそれを考えるようにしています。

この度、第8回作業療法学会を運営させていただくことになった時にも、なにを伝えようかと考えていました。

以 前から感じていたのですが、脳の情報処理において運動に関わるものも感覚や認知に関わるところも、局所における情報の処理過程には大きな差はありません。 基本動作と応用動作という言葉がありますが、脳の機能として二つを分け隔てる何かがあるわけでもなく、むしろ自動化されている基本動作の方が脳の情報処理 としては高度なのかもしれません。さらに言えば、高次脳機能障害と呼ばれる症状は全て運動を介して表出されるものであり、動作や運動の特徴を理解して行く ことが正確な高次脳機能障害の理解につながるであろうことは言うまでもないでしょう。知覚と認知は生まれてからの運動の発達とともに協調しながら発達をし てきます。

今回は、運動と認知機能の発達を神経生理学的な背景とともに理解して行くきっかけとなればと企画をして見ました。

い かがでしたでしょうか。学会という性質上臨床的な手技などをどのように考えて展開して行くのかと言った、「知識と技術のつながり」に対しては解説がきちん とできていないため十分ではなかったと思います。しかし、知識の中で運動と知覚・認知を結びつけ、そして臨床と知識を結びつけるためのきっかけとなったな らと思っていま す。人の行動を裏付ける運動、感覚、認知、心理などに代表される様々な要因は外的環境とともに有機的に関連しあっているため、一筋縄ではいかないかもしれ ませんが、知識が臨床と結びついていくとパズルを解くような面白さがあると思います。

講師の先生はデモを何らかの形でおこない、知識をもとにどのようにアプローチをするのかを見て欲しかったと話しておられました。それはまた何かの機会にできればと思っています。

学 会の運営に対しては、いかに運営スタッフの負担を軽くして行くかを考え、今回は日程をコンパクトにするのみではなく、会議の回数もできるだけ減らすことが できるようBBS(インターネット上の掲示板)を利用し、諸連絡や情報交換に用いました。おかげで今までの学会と比較して会議の回数はかなり減っていま す。情報交換の状況をご覧になりたい方は、もうしばらくBBSを消さずに残しておきますので覗いて見てください。 http://otgakkai.bbs.fc2.comで、パスワードはotです。

何はともあれ、一つの事業が終わりました。それぞれにいろいろ感じるところはあったと思いますが、この橋北ブロックの中での交流がたくさんできたのは一つの財産であると思います。

最後にこの学会の運営に際してご協力をいただきました諸団体様、ご賛同をいただきご尽力を頂きました多くの皆様、運営にご協力をいただきましたスタッフの皆様にお礼を申し上げます。