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【新年のごあいさつ】士会会長
2025年1月1日
みなさま 新年あけましておめでとうございます。
昨年は1月1日に発災した能登半島地震に始まり、日本各地での豪雨災害などあたりまえに日常を過ごすことの大切さを感じる一年でありました。新型コロナウイルス感染症の影響も減り、対面で行う学会や研修会も随分と増えてきました。「やっぱりリアル(対面)がいいよね」そんな声をあちらこちらで耳にしたように思います。他方、オンラインで行う会議は継続され、以前より忙しさを感じているのは私だけではないはずです。
さて、2025年(一社)日本作業療法士協会は新たな生涯学修制度を開始します。有資格者が10万人を超え、様々な団体で各種修了制の有資格制度が運用されるなか、私たちが所属する職能団体がその質を担保するために制度を刷新して提供されるものです。島根県作業療法士会としても生涯教育部を中心として、この履修促進に働きかけ、対象者のみならず社会や制度に作業療法士がさらに認知され普及と振興につながるよう取り組むことを年度重点活動項目に掲げます。
ますます高齢化と過疎化が進展し、医療機関や施設の枠を越えて作業療法士のチカラが求められていることを肌身に感じています。島根県作業療法士会の会員は500名を数え、関係団体はもちろんのこと、県内19市町村それぞれの自治体と今よりさらに連携を図って県民の健康と幸福に寄与する士会事業を進める必要性があります。介護予防の分野のみならず、子どもの育ちを支援すること、司法領域に関わること、就労や認知症に関することなど多岐にわたる分野で作業療法士にお声かけいただけるよう実践を積み重ね・広報活動に取り組みたいと思います。会員の皆さんも、お住まいの地域にどのような地域課題があるのか、作業療法士がお役に立てる困りごとがあるのではないか、関係機関とのつながりを作ることから一歩踏み出して欲しいと願っています。
島根県作業療法士会会員の皆様とともに、一人でも多くの会員が手をつなぎ、士会活動に参画いただくことで、日々の臨床業務だけでは得ることのできない広い知見と会員相互の繋がりを強みにし、活躍する1年となることを祈念いたします。
2025年元日
一般社団法人 島根県作業療法士会
会長 小林 央