開催日時
2024年3月26日 (火) (無期限)
開催場所
オンライン
参加対象
臨床心理士、公認心理師、医師、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、キャリアコンサルタント、看護師、教師、保育士、臨床心理士養成大学院の院生など。精神分析に興味のある方は誰でも参加可能です。
参加費
4,000円
・体調不良、急用、家庭の用事など個人的な理由であってもキャンセルの場合には返金します。
・支払い方法は銀行振込、コンビニ払い、クレジットカードがあります。
・自治体などで請求書払いが必要な方は info@s-office-k.com までメールでご連絡ください。
講師
北川 清一郎
所属:心理オフィスK代表
資格:臨床心理士、公認心理師、日本精神分析学会認定心理療法士、他
大学院:関西大学大学院修了
学会:日本心理臨床学会、日本精神分析学会、日本精神分析的心理療法フォーラム、他
社会活動:日本心理臨床学会代議員、神奈川県臨床心理士会代議員
経歴:関西大学大学院で臨床心理学を修了。その後、精神科、精神病院、総合病院、教育センター、公立学校SC、児童相談所、EAP、大学相談室などを経て、2015年7月に心理オフィスKを開業。
お申し込み
参加希望者は以下のPeatixのフォームから申し込みください。
https://peatix.com/event/3745705/view
主催

(株)心理オフィスK( https://s-office-k.com

問い合わせ先
info@s-office-k.com
内容・その他

■概要
精神分析研究会では、これまで精神分析関連の論文を取り上げ、議論してきました。11年目となる2023年度は精神分析とトラウマを取り上げることにしました。フロイトは元々はトラウマ論から出発し、ヒステリーの治療を行ってきました。ヒステリーの原因は性的トラウマがある、という考えでした。しかし、その後、フロイトはトラウマは空想の産物であると転換し、内的空想論に傾倒していきました。それによって精神分析が発展したともいえます。
フロイトの弟子であるフェレンツィはフロイトが捨て去ったトラウマ論を再度取り上げ、その理論と技法を組み立てました。さらに、フェレンツィと同時代のランクや、その後のバリントもトラウマ論を中心に添え、理論を発展させました。ただ、そうした分析家は精神分析サークルから異端扱いされ、辺縁に追いやられるという憂き目に合うことになりました。トラウマ論は精神分析サークルの中で鬼門であると言えるでしょう。
20世紀後半になるとトラウマは実際にあり、そのことによってさまざまな問題が生じていることは明白な事実となっています。そうした趨勢を再度取り入れるように、精神分析は再びトラウマに取り組むようになっていきました。
今年は精神分析とトラウマというテーマです。こうした歴史の流れを追いかけるように、精神分析から見たトラウマ、トラウマ治療としての精神分析について文献を講読しながら考えていきたいと思います。
研究会では参加者で分担して担当論文を要約してもらいます。そして、それを元に参加者全員で議論します。

■取り上げる論文
S,フロイト ヒステリーの精神療法のために(1895)
O,ランク 出生外傷 1~2章(1924)
S,フェレンツィ 大人と子どもの間の言葉の混乱(1933)
D,W,ウィニコット 出生記憶、出生外傷、そして不安(1949)
D,W,ウィニコット 反社会的傾向(1956)
M,バリント 外傷と対象関係(1969)
S,ホクスター 被虐待児とのかかわりにおいて喚起される感情(1990)
P,ケースメント 転移における外傷体験(1990)
S,スリナリ トラウマにおける同一化過程(1998)
D,ベル 外的損傷と内的世界(1998)
S,リード 自閉症とトラウマ(1999)
D,オレンジ トラウマ、沈黙、そして解離(2019)

■収録時間
計12本で、合計 約18時間00分

■アーカイブ視聴期間
無期限

■アドバイザー
岡達治 先生(岡クリニック院長、日本精神分析学会認定精神療法医・認定スーパーヴァイザー)

■その他のセミナーの一覧
https://s-office-k.com/professional/seminars